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その他のQ&A
紫外線について教えて下さい。
太陽の光線は、「紫外線」「可視光線」「赤外線」に分類されます。それぞれの区分は「波長」の違いで分けられています。「可視光線」は目に見える光線です。(紫色〜赤色までの色で、波長は400nm〜780nmです。)「紫外線」は字のごとく、「可視光線」の紫色よりさらに短い波長の光線で「ウルトラバイオレット」と呼ばれ・・「UV」と言います。
紫外線について詳しく解説して下さい。

「紫外線」は3種類に区分して考えます1・長波長紫外線=UVA (320〜400nm) 2・中波長紫外線=UVB (280〜320nm)   3・短波長紫外線 = UVC (200〜280nm)があります。  「UVC」オゾンに吸収され地上に到達しないので、UVカットの対象は 「UVA」「UVB」となります。

UVAについて・・・(真皮深くまで浸入し、曇りでも要注意)
淡色のメラニン色素を濃い色のメラニン色素に変化させます。「UVA」は、「UVB」と異なりガラスを通過したり、曇りでも確実に地上に到達します。「UVA」真皮深くまで浸入して肌のハリや弾力を奪います。
UVBについて・・・(表皮に吸収され色素沈着)
「UVB」は短時間で肌に紅斑や浮腫などの炎症を起こさせます。その後数日でメラニン色素を増加させ、色素沈着をおこさせ、連続的に浴びると皮膚の老化を早めたり、皮膚がんのきっかけとなります。「UVB」大部分が表皮で吸収されます。
紫外線の強い月について教えて下さい。(UVAは5月がピーク)
「UVA」は、1月から増え始め、2月-3月が平行で、4月から5月にかけて上昇します。5月がピークで、6月に少し落ち、7月-8月と高い数値をキープし、9・10・11・12月と下方線をたどり、再度1月から徐々に上昇します。特に注意を要する期間は3月初旬から9月下旬となり、5月は要注意月となります。「UVA」は夏は冬に比べ約2倍の量となります。
紫外線の強い月について教えて下さい。(UVBは7月8月がピーク)
「UVB」は、1月から増え始め、5月まで一気に上昇します。6月に少し落ち、7月8月と上昇し、8月にピークを迎えます。その後、9・10・11・12月と下方線をたどり、再度1月から徐々に上昇します。特に注意を要する期間は3月初旬から9月下旬となり7・8月は要注意月となります。「UVB」は夏が冬に比べ約5倍の量となります。
紫外線の強い時間帯について教えて下さい。(UVAは朝5時から・・お昼の12時がピーク)
平均的には、朝の5時ごろから徐々に増加して、ピークは昼の12時です。その後徐々に減少し6時過ぎに終わります。夏場は日のある間は照射されてています。10時から3時の間は要注意です。
紫外線の強い時間帯について教えて下さい。(UVBはUVAより1時間遅く朝6時から・・お昼の12時がピーク)
平均的には、朝の6時ごろから徐々に増加して、ピークは昼の12時です。その後徐々に減少し6時過ぎに終わります。夏場は日のある間は照射されてています。10時から3時の間は要注意です。
「PA」 「SPF」は何を意味しているのですか?教えて下さい。
化粧品の紫外線防止効果には、2つの表記方法があります。その効果の大きさを表すのに「PA分類」と「SPF値」を化粧品ごとに検査をしてその数値を化粧品に表記します。
「PA」 「SPF」は数値が高い方が良い製品なのですか?
「良い製品」・・・ここが難しいのですが、紫外線のカット率は高くなりますが、お肌への影響となると・・・はたしてよい製品と評価されるかです。数値が高いと「よい」と理解している方が多いようですが、単純に数値の高い製品を選ぶよりは、「PA」 「SPF」の意味をしっかり理解して、目的に応じた製品を変化させて使用する事が大切です。この事で「お肌への影響」はかなり違ったものになります。数値が高いほど影響度は上るのは理解して頂けると思います。
「PA」について詳しく教えて下さい?→PAはUVAを防止する目安表記です。
A

「PA」Protection grade of UVAの略で、「UVA」をどのくらい防止出来るかの目安となる表示です。表示は3段階で区分されており、「+」=効果がある。「++」=かなり効果がある。「+++」=非常に効果がある。・・・となります。 効果とは「UVA」に対する防御効果であり、お肌に「良い効果」とはイコールでない事をご理解下さい。ただし、炎天下の中での終日の作業や、レジャー・スポーツの場合は、「UVA」の防御が、お肌の化粧品によるダメージを上回りますので、「++」「+++」を選択する必要がありますが、日常生活で、お買い物程度の日光の照射の場合や、毎日使用するお化粧品の場合はPA=「+」の選択が理想とされます。

「SPF」について詳しく教えて下さい?→SPFはUVBを防ぐ防止表記です。
A

「SPF」「UVB」を防ぐ効果を示す数値です。「Sun Protekution Facter(サンケア指数)」の略です。夏の海岸での日光浴では、20〜25分で赤く焼けてきます。この現象を「SPF30の日焼け止めを塗れば、20〜25分×30倍=10時間〜12時間半の間お肌が赤くなるのを防ぐ指標となり「日焼け止め」という事になります。しかし、「汗」や「海水」で流れ落ちてしまっては効果はありませんので、実際は塗布する回数を増加さす事が必要となります。「SPF数値」が高くなると、その時間が延長されると考えると、日照時間を考えて数値を選定したり、上記の様に、過酷な状況下で無い場合は、無用意に高い数値のものを選択するより、数値の低い製品で、使用回数を上げた方が現実的な防御にはなり、日常生活への対応では「SFP10」程度が理想とされます。

ワンポイントアドバイス・・・「SPF」「PA」に対する考え方は、日本の消費者の考えと、海外では相違しています。
A

紫外線の表記は、「アメリカ」「オーストラリア」では「SPF」の表示の最大値は「30」となっています。30以上の数値は表示しません。 その理由として、SPF10までは、紫外線の防御率は90%を上回りますが、SPF10→SPF30の間では、約2〜3%の上昇にすぎません。その後SPF30→90までは、ほぼ横ばいの防御率になります。SPF30以上は「お肌」への影響を考えると必要ないとの考えで表記を「30」までとしています。この数値は、あくまでお肌にのった状態の計測であり、汗やその他の影響でお化粧が落ちた場合は、再度塗らなくては効果は継続できませんので、お肌をさらす状況を見極めて数値を選択するのが良いと思います。日本の市場では数値の高いものの販売量が高いため、高い数値の製品が目立ちますが、野外にいる数時間だけ完全に防御したい・・・等の使用目的をしかり限定して使用し、その後は除去する事が理想とされます。

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