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お肌に関するQ&A
皮膚の重さはどれぐらいありますか?
日本人の平均で、1.6uです。体重の約16%が皮膚の重たさです。
皮膚の厚さは?
平均2oで、マブタが一番薄く、0.6oで、口や鼻の周囲も薄く、頬や額は1.1〜1.5oです。後頭部や背中は顔や胸に比べて厚くなっています。つまり、お手入れでよく触る部分が薄い皮膚が多い事がわかります。その薄い部分で細やかな人の表情が作られるため、繊細な動きが出来る様にわざと薄くなっています。
皮膚の構造は?
外面から・表皮・真皮・皮下組織の順で、様々な器官が集中しています。表皮と真皮の厚さが2o程度で、表皮のみで0.2oの薄さです。表皮の一番上部が「角質層」となります。
皮膚の色はなぜ違うのですか?
皮膚の色を決定する要因は、表皮・真皮の色素で、通常表皮に存在するメラノサイト(色素形成細胞)から作られるメラニン色素が決定の最大要素で、白人・黒人ともに、メラノサイトの数は同じですが、メラニン色素を作り出す働きが黒人は活発で、白人は弱いことにより色合いの差が出ます。メラニン色素は毛髪や瞳の色にも影響を及ぼします。その他の要因として「カロチン」「血液中のヘモグロビン量」「真皮内の色素量」「真皮内のメラノファージ量」「角質の厚さ」「角質の水分量」で違いが出て、光線が種々に分散、反射して皮膚の色となります。皮膚と内臓は密接な関係にあり、健康状態を反映していると言えます。
角質層の役目は?
角質層は吸水性・保湿性に富んでおり、正常では15%〜20%の水分を含んでいます。角質細胞の中にNMF(天然保湿因子)があり、水分を保つ働きがあります。NMFはアミノ酸・乳酸の有機酸で出来ており、体内から必要量が作り出されますが、肌荒れ状態では3分の1程度になります。角質細胞をつないでいる、角質間脂質も保湿には欠かせません。この角質間脂質の表面は深部に比べ量が少なく、上部に押し出された角質層は自然とはがれ落ちます。
ターンオーバーについて教えて下さい。
基底層に新しい表皮が生まれ、角質層の表面から角片として落ちるまで、約1ヶ月かかります。表皮は28日周期で入れ替わり、この新陳代謝を表皮のターンオーバーと言います。この事で新鮮な美しい肌を保つことが出来ます。
セルライトはどのように脂肪がなった状態ですか?
真皮の下の皮下組織に脂肪細胞があり、この組織で脂肪を生産して蓄積しています。運動や生命機能維持の為に必要に応じて分解しエネルギーに変換します。運動不足や摂取カロリーの増加で分解が弱まったり、過剰な蓄積になると脂肪細胞が肥大し、その周りに通常体内に循環し分解する不老物質がまとわりついた状態が「セルライト」です。血行が悪くなり脂肪分解と代謝がさらにされにくくなり痩せ難い状態を作ってしまいます。新陳代謝を促す食品を取り、運動量を増加させ、摂取カロリーを控え、適切なマッサージで血液やリンパの流れを促す必要があります。冷え性もこの要因が大きくかかわっており、痩せた方は目立ちにくい事もあり見過ごしがちですが「冷え性の方」は注意が必要とされています。
皮脂の分泌量について教えて下さい。
皮脂分泌は男性ホルモンにより亢進されて、女性ホルモン(卵胞ホルモン)によって抑制されます。皮脂の分泌量を支配するのは男性ホルモンですので、男性は女性に比べ皮脂量は15%多く、女性は月経前に黄体ホルモンの影響で皮脂量が多くなり、吹き出物等の皮膚状態になるケースがあります。男性の皮脂量は20歳から30歳過ぎまで急激に高まり50歳前後まで高水準を維持し、80歳ぐらいにかけて低下しますが、女性を確実に上回る数値です。女性は10代後半までは男性を上回りますが20歳前後で男性を下回り、22〜23歳まで一気に落ち込みます。その後30歳まで緩やかな上昇が見られ、45歳前後まで大きく変動無しに推移し、45歳を境に徐々に低下します。平均で男性に比べ15%の格差のある数値で推移します。要約しますと、男女ともに20歳前後でピークになり、男性は40歳、女性は30歳前後から減少する事になり、一般に女性の方が年齢変化が早く現れる事になります。
皮脂量は季節によっても変わりますか?
冬は約35%・・春は約65%・・夏は約70%・・・秋は約58%・・・の割合で変化します。やはり冬は皮脂量が極端に低い為、クリーム等で補給するのが良いとされています。特に夏は皮脂が高まるため、古い脂質を洗顔等で取り除く事が必要です。季節によりクリーム等での油分補給は使用量で調節する事が必要です。
皮膚とpH(ペーハー)の関係は?
健康な皮膚の皮脂膜はpH4.5〜6.0の弱酸性です。脂性肌は酸性傾向にあり、乾燥肌はアルカリ性に傾きます。一般的に皮脂量の多い男性は女性よりも酸性です。温度、湿度の低下、加齢、湿疹、皮膚炎の病巣部もアルカリに傾きます。皮膚そのものは内部から表層に近づくに従い酸性度を高めます。
アルカリ中和能とはなんですか?
皮膚表面にアルカリ物質が触れても、短時間の内に中和して本来の弱酸性に戻す復元作用です。皮膚の表面を常に一定に保とうとする力です。このアルカリ中和能は皮脂の分泌量が密接に関係します。アルカリ中和能が落ちると刺激に対して弱い皮膚となります。
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